SE夫婦の背のびしないくらし

休職前、午前3時に目が覚めるようになった。40代SEの私に起きていた変化

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前回の記事では、2か月間の休職が終わろうとしている今の気持ちと、このブログを書き始めた理由について書きました。

今回は少し時間を戻して、休職する前の自分にどのような変化が起きていたのかを振り返ってみます。

今思えば、ある日突然、仕事ができなくなったわけではありません。

仕事への不安が少しずつ大きくなり、夜中に目が覚めるようになり、それでも「まだ働ける」と思いながら仕事を続けていました。そして、あるプロジェクトの本番リリース後に複数の障害が発生したことで、それまで何とか保っていた状態が、さらに悪化していきました。

プロジェクトマネージャーという役割

当時は、システム改善プロジェクトの管理や、関係者との調整を担当していました。いわゆるプロジェクトマネージャーの仕事です。

計画を立て、進捗を確認し、課題があれば関係者と調整する。一つひとつの作業を自分の手で進めるというより、プロジェクト全体を見ながら、問題を早めに把握し、必要な対応につなげていく立場でした。

技術者として一人で手を動かしていた頃とは、求められるものが違います。特に、都合の悪い状況を早めに関係者へ伝える、という部分に、自分は苦手意識を持っていたのだと思います。技術者として手を動かす立場から、プロジェクトを管理する立場へ変わっていったことについては、次回、休職が決まるまでを振り返る中で少し触れたいと思います。

報告が、怖くなっていった

プロジェクトの途中で起きた課題について、まったく報告しなかったわけではありません。気づいたものは、遅れながらも何とか報告し、その都度ぎりぎりで対応を進めていました。

ただ、計画の変更を余儀なくされるような問題ほど、報告することに強い不安を感じるようになっていました。

報告をすれば、「なぜ事前に気づかなかったのか」「もっと早く分からなかったのか」と、上司や顧客から指摘されるのではないか。そう考えると、すぐに報告するよりも、まず自分の中で原因や対策を整理し、少しでも説明できる状態にしてから伝えようとしてしまいました。

しかし、簡単に整理できないからこそ、計画変更が必要になるほどの問題になっている。自分で何とかしようと考えている間にも時間は過ぎ、報告が遅くなる。報告が遅くなるほど、今度は「なぜもっと早く報告しなかったのか」と言われることが怖くなる。そんな悪循環に入っていました。

今振り返ると、問題そのものへの対応だけでなく、上司や顧客からどう思われるかを、必要以上に恐れるようになっていたのだと思います。

午前3時、頭の中はいつも仕事だった

このころから、睡眠にも変化が表れるようになりました。

夜は疲れて眠るのですが、午前3時ごろに目が覚めてしまいます。目が覚めた瞬間、頭に浮かぶのはプロジェクトのことでした。

「この問題を、どう報告すればよいだろうか」

「翌朝、上司や顧客はどのような反応をするだろうか」

「まだ気づいていない問題があるのではないか」

布団の中で、翌朝の報告内容や相手の反応を繰り返し考えていました。夜中に考えたところで、その場で問題を解決できるわけではありません。それでも頭を切り替えられず、もう一度眠ることができない。かといって、起きて何かをする気力もない。

スマートフォンで、特に見たいわけでもないYouTubeの動画やSNSをただ眺めていました。内容が頭に入っていたわけでもなく、朝になるまでの時間をやり過ごしていたのだと思います。そうしているうちに起床時間になり、十分に休めないまま仕事を始める日が続いていました。

目の前の対応で精いっぱいだった

プロジェクトの途中で気づいた問題については、その都度、何とか対応していました。

しかし今振り返ると、目の前に見えている問題への対応で精いっぱいになり、プロジェクト全体を落ち着いて見直す余裕がなくなっていたと思います。リリースまでに問題や課題を十分に洗い出すことができず、担当者に対して、何をどこまで確認すべきか、どのような手順で進めるのかといった具体的な指示も、十分にはできていませんでした。

自分の中に不安や迷いがあっても、それを整理して周囲に伝えられない。問題が起きるたびに、その場をしのぐことを繰り返していました。

結果として、確認が足りない部分や対応しきれなかった課題を残したまま、私はリリースの日を迎えることになります。

いくつもの障害が、立て続けに起きた

そして本番リリース後、システムにはいくつもの障害が発生しました。

原因にはさまざまな要素があり、すべてが私一人の判断や対応によって起きたものではありません。プロジェクトは一人で進めるものではなく、複数の担当者や関係者が関わっています。

それでも当時の私は、

「もっと早く問題に気づくべきだった」

「自分がプロジェクトを十分に管理できなかったからではないか」

と、自分を強く責めるようになりました。障害への対応を進めながら、上司や顧客への報告や説明もしなければなりません。プロジェクトの途中から感じていた報告への不安は、この頃さらに大きくなっていきました。

一つの障害に対応しても、それで安心することはできませんでした。

「まだ見つかっていない障害があるのではないか」

「夜の間に、新しい問題が起きるのではないか」

「朝になったら、また連絡が来ているのではないか」

そんな不安が、頭から離れなくなりました。

以前から起きていた早朝覚醒は、この頃さらにひどくなりました。目が覚めると、スマートフォンに仕事の通知が来ていないか気になる。しかし、確認するのも怖い。確認せずにYouTubeやSNSを眺めていても、心の中ではずっと障害のことを考えていました。パソコンを閉じても、布団に入っても、仕事から離れられなくなっていたのだと思います。

夜になると「今日も何とか一日が終わった」と少し安心することもありました。しかし、眠ればまた朝が来ます。午前3時ごろに目を覚まし、仕事のことを考え、十分に眠れないまま朝を迎える。そんな日が続いていました。

それでも、休むほどではないと思っていた

ここまで状態が悪くなっても、私はすぐに仕事を休むことを考えませんでした。

大きかったのは、周囲から「弱い人だ」と思われたくなかったことです。

自分より大変な仕事をしている人もいる。忙しくても働き続けている人はたくさんいる。この程度でつらいと感じるのは、自分の能力や精神力が足りないからではないか。そう考えていました。

休職についても、当時はもっと深刻な状態の人がするものだと思っていました。仕事は続けられている。パソコンを開けば、何とか業務はできる。上司や顧客とも、表面上は会話ができている。それなら、自分はまだ休むほどではない。

もっと効率よく仕事をすればいい。もっと早く相談できるようになればいい。もっと精神的に強くなればいい。そう考え、自分を仕事に合わせようとしていました。

しかし今思えば、「仕事を続けられているかどうか」だけで、自分の状態を判断していたのかもしれません。

振り返ると、変化はリリース前から始まっていた

休職して仕事から離れた今なら、当時の自分にいくつもの変化が起きていたことが分かります。

  • 問題が大きいほど、上司や顧客への報告が遅れてしまう
  • 午前3時ごろに目が覚め、仕事のことを考えて眠れない
  • 翌日の報告内容や、相手の反応を繰り返し想像する
  • 目の前の問題への対応で精いっぱいになり、全体を見渡せなくなる
  • 担当者に具体的な指示を出す余裕がなくなる
  • リリース後、「また障害が起きるのではないか」という不安が強くなる
  • 周囲から弱い人だと思われることを恐れ、休むことを考えられなくなる

当時は、これらを一つひとつ別の問題だと思っていました。睡眠不足だから疲れている。忙しいから不安になる。自分の報告や指示の仕方が悪いから、仕事がうまく進まない。

しかし実際には、すべてがつながっていたのかもしれません。リリース後の障害によって突然調子を崩したのではなく、その前から不安や早朝覚醒は始まっていました。そして、リリース後にいくつもの障害が起きたことで、それまで何とか保っていた状態が、さらに悪化していったのだと思います。

自分では「まだ働ける」と思っていても、心や体にはすでに変化が表れていました。

この後、上司との話し合いや産業医との面談、医療機関の受診を経て、私は仕事を休むことになります。

次回は、休職が決まるまでにどのようなやり取りがあり、そのとき自分が何を感じていたのかを振り返ってみようと思います。

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