Linuxパーミッションとは?読み込み可能権限がない(読込不可)のは意味があるの?
「パーミッション」とはなんぞや?をざっくり説明していきます!
パーミッションでアクセス権を管理
Linuxは「パーミッション」でアクセス権を管理しています。
「ls -l」コマンドでフォルダ内の一覧を表示してみると、最初に「-rw-r–r–」などど表示されていると思います。
これが「パーミッション」です。
赤枠は「output」というファイルのパーミッションを表示しています。
余談ですが、その下の先頭に「d」と表示されているのは、「ディレクトリ」のことを表しています。
なので、「test」はファイルではなくディレクトリになります。
「r」は「読み込み可能(readable)」権限で「w」は「書き込み可能(writable)」権限です。
他にも「x」の「実行可能(executable)」権限があります。
「r」と表示されれば、そのファイルに対して「読み込み可能」なことを表します。
このように、それぞれのファイルやディレクトリに対して、どのような操作を許可するか、しないかを管理しているのが「パーミッション」になります。
でも、なぜ「r」や「x」が「-rw-r–r–」「drwxrwxrwx」のように何度も出てくるのでしょうか??
実は、
「-rw-r–r–」
のうち、最初の「rw-」は「所有者(user)」に対するパーミッションです。
次の「r–」は「所有グループ(group)」に対するパーミッション、そして一番右の「r–」は「その他のユーザ(other)」に対するパーミッションです。
「-rw-r–r–」の場合は、所有者は「読み込み」と「書き込み」が可能ですが、グループに所属しているユーザとその他のユーザは「読み込み」のみ可能ということです。
読み込み権限がない(読込不可)のは意味があるの?
これは私の素朴な疑問でした(笑)。
書き込み権限を管理するのは、間違って更新したくない・更新されたくないときなど有効だなと思ったのですが、読み込み権限がない時のメリットがさっぱり分からなかったのです。
だって、自分のファイルから読み込み権限「r」をなくして、自分でも読み込みできなくなってしまうって、それってどういうこと?って。
でも、例えばこんな時に有効でした!
たくさんのファイルが入っているディレクトリを別のハードディスクなどにコピーしたいとき、「このファイルはいらないからコピーしたくないな」と思ったとしましょう。
その場合、そのファイルの読み込み権限を一時的になくしてしまえば、読み込みができなくなるため、コピーも出来なくなります。
そうした上で、ディレクトリごとコピーしちゃえばいいのです。
すると、読み込み権限をなくしたファイルだけはコピーされなくなります。
あっ、それ便利!って思いました?(笑)。
こういう使い方があるので、意味はありましたね!
「-rw-r–r–」とか最初意味がわからなくて、Linuxって難しいって思い込んでしまいましたが、分かるととても分かりやすい(日本語変?笑)ですね。